ウェディングのお仕事で使うシステム比較 ver.2020-07(4)
以下はあくまで中の人のメモであり主観なので、その辺はご理解ください。
ウェディング+システムをgoogle検索したときに上がるソリューションのタイプ(後編)
(1)アッシュ(ttps://www.ahsh.co.jp/wedding-app-pad/)→ウェディングアップ
プロデュース会社の社内システムの外販版。基本はwebカタログ。考え方としてはCRMだけど、CMSをウェディング向けによくチューニングしてると思う。来館後がターゲットで、数値管理系はほぼなし。
ユーザインタフェイスはフリースタイルでwebライク。
納品形態はSaaSのパッケージ、サーバサイドは多分PHP系。
費用的には、5.5万円/月〜(推定) 。カスタマイズは基本受けていない。
(2)アナリシス(ttps://analysys.co.jp)→フォーブス
ほんとこの会社SEOちゃんとやってて尊敬する(笑)。
ウェディング業界大手PlanD〇Seeの社内システムの外販版。基本的な考え方はCRM。
可能な限り新郎新婦とパートナーが直接できる場を作って、ウェディングプランナーさんの最大の業務負担である発注をパートナーさんに直接やってもらおう、という実に大手ウェディング事業者らしい思想での効率化を目指している。
多分PlanD〇Seeがそうだからだと思うのだが席次五郎はマイプリントさん、SFA七浪はゼクシィ(機能的なIFはなし)と割り切りがすごい。
BI周りはやっぱり「レポートの型から作れます」タイプ。Island1でも書いたけど、レポート作成サポートをサービスの一環として謳うところとか、ほんとエグい(苦笑)。
ユーザインタフェイスはフリースタイルでwebライク。
納品形態はSaaSのパッケージ、 データベースは基本Oracle、サーバサイドは多分JAVA系。
費用的には、利用者一人あたり1万円/月〜(推定) 。カスタマイズは基本受けていない。
(3)ワークシステム(ttps://www.worksystem.co.jp)→キャックル
元は衣裳システムを前面に出してた気がする。基本的にはCRM。多分新郎新婦向けの情報提供画面を別ソリューションとはいえ組み込んだという意味ではパイオニア。席次史郎やゲスト管理も一定のレベルでこなす。
顧客事務ならまあ手が足りるであろう経理機能も備えてる。ただし、ウェディングの営業と数値管理をほぼ完全に守備範囲外にしてる(分析帳票とうたってるけどほぼ請求書の合計レベルなのでこれだけでは使えない)。
別ソリューションも、新郎新婦向け情報提供や、タブレット端末を利用したアンケートとか完全に来館後のプロセス管理の方向。
あと、衣裳系のCRMシステムが別ソリューションであってそちらの顧客の紐付けが可能。これやってくれるシステムほとんどないので、自社製品同士とはいえ素晴らしい。
ユーザインタフェイスはwindows classicスタイルでザ業務システム。
納品形態はクラサバのオンプレかIaaSの仮想化、サーバサイドはMicrosoftSQL系。
費用はカスタマイズ前提で施行数にかかってくる感じ。詳細不明なので聞いてみます。
(4)メイクィット(http://www.makeit.be)→ES
ウェディング業界特化SFA志向のサービス。現在はフル・クラウド。
ホテルの営業システムとしても使われているだけあって宴会営業、財務向けIF、経理一次処理、経理二次処理向けIF、見積・請求書の作成、科目コードの仕分けもきちんとこなす。見積複数パターンを瞬時に切り替えられて、採用された見積をメインに簡単に適用できるとか+αな部分もよく考えられてる。
CRM部分は基本は押さえつつ、席次五郎とかはいい外部システムに任せましょう、ただしIFはきちんとしますという考え方。全然ありだと思う。
分析系の特徴で行くと、媒体の費用対効果とかかなり簡単に把握できてしまう。余談だが、ゼクシィのAMSはここの来館分析の考え方を自社で提供するといって取り組んだもの。ただ、ゼクシィの立ち位置でそれやってもウェディング会場が得られる効果は限られるので、重要な情報はあくまで会場で持つべきだと思う(それが分かる会場さんはやってるか)。
汎用SFAをウェディング業界向けに使うにはかなりのノウハウが必要で、ほとんどのウェディング会場とシステムベンダーにそれはないのでかなりありがたい。
BI周りは固定+カスタムKPI用IF提供します。数値管理の基本は誰でも使えるように整理して提供しつつ、詳細に踏み込む力のある会場には積極的に協力するスタイル。
あと周辺事業者向けの機能が異様に充実してる。一般宴会はもちろんのこと、衣裳、装花、美容の業務支援を高いレベルでかつ、連携する形でパッケージ提供してるところは多分他にはない。
ユーザインタフェイスはwebライクなフリースタイル。
納品形態はクラウドのSaaS、サーバサイドはLAMP/LNMP環境。
費用はカスタマイズ別で250万円〜(推定)、ランニングは施行数にかかってくる感じ。