Island 2

ウェディングをキーに業界を検証するメモ

ウェディング会場の効果的な運営のためのシステムの要件(3)

中の人のメモです。


ウェディングの事業で役に立つシステムとは(3)


前回前々回、ウェディングで役立つシステムの目的を

  1. ウェディングオペレーションを効率化するシステム
  2. ウェディング売上拡大のアクションへのスムーズな援用が可能なシステム

とし、「2」の途中まで書いたので続きから。

 



「ウェディング売上拡大のアクションへのスムーズな援用が可能なシステム」を実現するPDCAサイクル


「数字に基づいた戦略戦術は月に1度」「先週の数字を拾っているうちに次の週になってしまう」「会議の直前まで会議資料の数字を作っている」などはブライダル業界あるあるですがうまくないやりかたです。ウェディング業界で効果が出しやすい数字を活用したPDCAサイクルはどんなものかというと、

  1. 土日の新規接客・施行
  2. 月曜日にマネージャーが状況を把握 ・今週のアクションを立案
  3. (火曜日定休) 
  4. 水曜日から金曜日でスタッフへの落とし込みとトレーニング、準備、アプローチ
  5. (1へ戻る)

です。

 

なぜか?このサイクルが月単位になったとしましょう。当月ショートした分を翌月取り返すとなるとチャンスは12回しかない上、我らのウェディング業界は季節変動があるのです。取り戻せる確率は勝負したくなくなるほど下がり「来期への課題」として棚上げされてしまいます。

 

つまり、「数字に基づいた戦略戦術は月に1度」では機会を逃す可能性が高く、リスクを抑えることができる頻度とはいえません。「先週の数字を拾っているうちに次の週になってしまう」のではアクションの落とし込みと実施が物理的にできません。数字を把握してもスタッフのアクションに落とせなければ意味がないのです。ましてや「会議の直前まで会議資料の数字を作っている」のでは、落とし込むアクションを企画立案する時間がないのですから、さらに一歩後退です。

 

他方で、中の人が知る限りの最強のチームは、GM・BM・メンバーそれぞれの階層で、接客毎という3時間毎から規模によって年単位の改装償却まで何重にも組み合わさったサイクルをシステムを活用しオンデマンドで数値把握、規準化して状況を共有、次のアクションに反映するという、実に高度な活用の仕方をしていました。


ここで、ウェディングシステムにおいてあなたの会場に求められる分析機能のタイプが問題になってきます。もしあなたの結婚式場がすでに優れた分析ノウハウを持っているのであれば、そのノウハウは貴重です。いわゆる「レポートの型から作れます」型のシステムを導入し、レポート類を移植して勝負するのも一考に値します。他方で、そういったノウハウがない、新しいノウハウを取り入れたい、というときにこのタイプのシステムを取り入れてしまうと活用に致命的な限界がで、ROI的にもうまくない投資になってしまいます。

 

ユニコーンのBVマネージャーやアナリシスのフォーブス、SaleseforceのカスタムCRMなどがこのタイプになるかと思います。俗説で、外資の優秀なマネージャーさんが同業転職するとユニコーンが広まるというのがありますが、これは、マネージャーさんのノウハウを生かすという側面もあるのではないかと思います。

 

ウェディングシステムの分析機能に新しい、あるいは、エリアで生き残るノウハウをとり入れたいのであれば、分析機能の型がきちんとできているシステムを利用すべきです。「レポートの型から作らなければなりませんが、サービスで型作りもサポートしますよ」は罠です(笑)。なんの罠なのかはあえて書きませんが、それくらい結果に大きく影響する事項と心してウェディングシステムを選ぶべきです。

 

この分析機能がノウハウの出し惜しみなくきちんと整備されていて、売上につながるアクションを直ちに考え始められるシステムがメイクィットESです。項目と数値化のタイミングに多くのノウハウが込められていながら、業務ブロックごとに活用できるようにうまく調整されています。

www.es-se.jp

この関連で、次のポストでAMSのことを書いてこの項目は終わりたいと思います。
もうちょい続きます。